Spicetify は、Spotify のデスクトップアプリに様々な機能を追加したり、テーマを適用して見た目を変えたりすることができるツールです。
導入
公式ドキュメントに従って、CLI(コマンドライン)での簡単な操作を行います。
例えば WIndows であれば、PowerShell を通常権限で起動し、以下のコマンドを実行するだけです。完了すると、マシンにインストールされている Spotify アプリに自動的に反映されます。
- Spicetify CLI のインストール Windows (PowerShell) の場合
iwr -useb https://raw.githubusercontent.com/spicetify/cli/main/install.ps1 | iex
macOS (ターミナル) / Linux の場合curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/spicetify/cli/main/install.sh | sh
- Spicetify Marketplace のインストール 💡通常、①の手順を実行した後、一緒にインストールするかどうかを聞かれるので、 “Y”と入力して実行するだけでOKです。Windows (PowerShell) の場合
iwr -useb https://raw.githubusercontent.com/spicetify/marketplace/main/resources/install.ps1 | iex
macOS (ターミナル) / Linux の場合curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/spicetify/marketplace/main/resources/install.sh | sh
Marketplace
Marketplace とは、拡張機能やテーマなどのプラグインを検索してインストールできる場所です。左上に追加されているカートのボタンからアクセスできます。

プラグインの種類
拡張機能 | JavaScript を用いて様々な機能を追加します。 |
---|---|
テーマ | アプリ全体のデザインを大きく変化させます。 |
スニペット | カスタムCSSを設定し、特定の要素を非表示にしたり挙動を変更したりできます。 |
アプリ | 高度な機能のため、インストールするにはファイル操作およびCLI操作が必要です。 |
僕が使っているプラグイン
この記事の本題はここからです。僕が愛用しているプラグインを紹介していきます。
Beautiful Lyrics(拡張機能)
アートワークの色に合わせてダイナミックに動く背景、そしてリッチなアニメーションとともに、文字単位で同期された歌詞がカラオケのように表示される拡張機能です。

見ての通り、完全に Apple Music です。それも、英文フォントが San Francisco なところまでパーフェクト。和文フォントは流石にヒラギノ角ゴシックではありませんでしたが、それに並ぶ美しさの Noto Sans JP が使われています。(このブログでも使っている大好きなフォントです。)メイリオで表示されたら台無しになるのをちゃんと理解しているのが偉い!
さらに、歌詞データのプロバイダーまで同じで、Apple Music Sing の機能であるバックボーカル表示やデュエット表示にも対応しています。もはや意味が分かりません(褒め言葉)。
ちなみに、標準の歌詞機能(プチリリ提供の歌詞)も併用できます。プロバイダーが2つあることで同期歌詞が表示されない曲が減るのでお得だったり。
私は普段プチリリに同期歌詞を投稿していますが、1行につき全角16文字までという技術的制約があって、1行が長い歌詞については途中でぶった切って改行せざるを得ないんですよね。しかし、この拡張機能を使えば、不自然な改行のない「本来の歌詞」を楽しむことができます。


補足:長い行の折り返しに不具合がある
通常、画面幅を超える長さの行は下に折り返して表示されます。しかし、文字単位で同期され、日本語などの2バイト文字が空白なしで続くような歌詞では、正しく折り返されない不具合が発生します。開発者の方もこの問題を認識しているようですが、現状では効果的な解決方法がないそうです。
Lucid(テーマ)
このテーマは、現在公開されているテーマの中でも随一の完成度だと思います。
アクリルのような透明感のあるデザインに、背景やアクセントカラーが再生中アルバムのアートワークに応じて変化するのが美しいです。
頻繁にアップデートが行われており、UI が崩れている箇所も見当たりませんでした。


先述の Beautiful Lyrics 拡張機能と合わせて使っていますが、デザインの親和性がバッチリ。
また、右上に追加される歯車のボタンから Lucid の設定にアクセスでき、GUI 上で見た目を自分好みにカスタマイズすることができます。フォントの変更も可能で、Google Fonts または ローカルのフォントを利用できます。ここで英文フォントを指定したとしても、和文のデフォルトフォントは Noto Sans JP になるのがこれまた神。これでメイリオとは完全にオサラバできます。本当に細部まで作り込まれていて素晴らしい…
Extended Copy(拡張機能)
曲やアーティストなどの名前やメタデータをコピーすることができます。SNS で共有するときにタイトルも含めたい場合などに活躍。

ちなみに、Misskey に直接共有できる拡張機能も存在します。Twitter に直接共有できる拡張機能も以前あったらしいのですが、今は見当たらず…
Modern ScrollBar(スニペット)
元々 Windows 環境では太いスクロールバーが表示されていますが、これを細くし、よりモダンな見た目にすることができます。ただしテーマがスクロールバーの見た目も変えてくれたりするので出番は少なめ。

注意点
今回紹介した Beautiful Lyrics や Lucid は、GPU を多用するためレスポンスが低下しやすいです。もちろんメモリ使用や電力消費も増加するので、スペックに余裕のないPCや、バッテリー駆動のノートPCを使用する場合には注意が必要です。
また、Spotify はクライアントを定期的にアップデートします。大きな変更が行われたりして環境が壊れたときは、CLI で spicetify update
を実行して Spicetify をアップデートしましょう。Spicetify のアップデートがまだ提供されていない場合でも、spicetify backup apply
を実行することで問題が解決する可能性があります。
以上、フォントにうるさい音楽ファンがお送りしました。